味覚を共有する技術
皆様、こんにちは。
少し前から放送されているドコモのCMで、綾瀬はるかさんが出演しておられるものをご覧になったことはあるでしょうか。
お家にいる綾瀬さんが、テレビの向こう側で彦摩呂さんが食べている料理の味を共有するというものです。
このCMで紹介されている技術が気になったのでご紹介します。
この技術では次の3つの工程から味を伝えるといいます。
①味を分析
②味覚を調査
③味を再現
まず①で対象となるものの味を分析して数値化します。これは基本的なレシピを作ることに該当するのでしょう。
次に②で受け取る側にアンケートを用いて味の感じ方を調査します。人によって味の感じ方は異なるようで、例えば塩味を感じやすい人とそうでない人に同じものを食べてもらっても同じ味は共有できません。
共有するためには個人の味覚に合わせた調整が必要となり、その調整度合いを明らかにするのがこの工程となるのでしょう。
最後の工程である③では伝えたい味になるよう5味(甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)に相当する液体を調合するようです。
これまで味覚は五感の中でも特に共有するのが難しいとされていますが、この技術で味が共有できるようになったらとても面白いですね。
また、CM内ではスープの味を共有していますが、これは歯ごたえのあるものだとどのように感じられるのか気になりました。
例えば、食感が特徴的なお煎餅も、味を再現した液体で味が共有できるのでしょうか。あとは温度などの違いが味覚にどう影響するのかもポイントになりそうですね。
味を精度よく再現すること、これを実用化してい普及させる方法に期待したいですね。